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4月29日(火)
昭和の日、か。
祭日だが、書けているところなので、一日机に向かっていた。

新潮社から文庫の表紙の初校が送られてきた。
「ハラダ発ライ麦畑経由ニューヨーク行」
もうずいぶん前にゲラになっていたのを、どこかへやってしまい、そのままほったらかしにしていたのだが、ようやく日の目を見ることとなった。
刊行は十月予定。

以前、途中まで読んで忘れていた幸田露伴「努力論」が出てきたので、ぱらぱらめくっているうちに気を入れて読んでしまった。表紙には、こうある。
「何かをなそうとしても、ままならぬことの多いこの世の中で、いたずらに悩み苦しまずに、のびのびと勢いよく生きるにはどうすればよいか……達人露伴の説く幸福論」
すげえ本だ。

すごいのは露伴だけじゃなくて、中野孝次の解説もすごい。
これは名文である。
あんまり感心したので、解説の書き出しの一文を原稿用紙に書いてみた。方丈記の中の鴨長明の言葉だそうだ。
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