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2008年04月
4月30日(水)

今日は昨日に引き続き、書きものと読み物の一日。
日本文藝作家協会から入会受諾の手紙が届いた。会員証が後日送られてくるらしい。へー、そんな証があるのかぁ。知らなかった。
拾い読みしていた「小説宝石」巻頭の佐野洋子さんの文章が面白かった。何だか巫女みたいになってきたなあ。
あんまり天気がいいので、愛妻弁当を食した後、進め号にまたがって東小金井駅前へ。この駅、ただいま改築中で、写真の南口からは下りホームにしかいけない。東京方面へは、地下道をくぐって北口から乗らなければならない。駅前の銀行にて、家賃と娘への仕送りを振り込み、のんびりペダルをこいで帰宅。
夜「サン・ジャックへの道」を観る。
去年の公開当時、山本一力さんが激賛していたので、相当期待していたのだが……うーん。絵はすごくいい、役者もいい、着想も抜群。だが、何だろう? 小説で言うなら、文体が所々ヨレていて、入り込みかけた気持がすっと素に戻ってしまうようなところがあった。佳作には違いないのだが。
4月29日(火)
昭和の日、か。
祭日だが、書けているところなので、一日机に向かっていた。

新潮社から文庫の表紙の初校が送られてきた。
「ハラダ発ライ麦畑経由ニューヨーク行」
もうずいぶん前にゲラになっていたのを、どこかへやってしまい、そのままほったらかしにしていたのだが、ようやく日の目を見ることとなった。
刊行は十月予定。

以前、途中まで読んで忘れていた幸田露伴「努力論」が出てきたので、ぱらぱらめくっているうちに気を入れて読んでしまった。表紙には、こうある。
「何かをなそうとしても、ままならぬことの多いこの世の中で、いたずらに悩み苦しまずに、のびのびと勢いよく生きるにはどうすればよいか……達人露伴の説く幸福論」
すげえ本だ。

すごいのは露伴だけじゃなくて、中野孝次の解説もすごい。
これは名文である。
あんまり感心したので、解説の書き出しの一文を原稿用紙に書いてみた。方丈記の中の鴨長明の言葉だそうだ。
4月28日(月)
四月に入ってからの早寝早起きの侍リズムがここへきて乱れてきた。つもり侍としては由々しきことだが、つもり作家としては喜ぶべきことである。だって、書けてるんだもーん。昨夜も夜更かししてしまい、就寝六時、起床正午。
今日は一日カミサンは外出。起きてみたら、テーブルの上に、朝食の皿・昼食の弁当・夕食の焼きうどんが三つ並んでいた。もう昼だけど、朝食をいただく。

午後いっぱいはボンヤリして過ごす。
ひさびさにテンコクを彫った。「小林秀雄先生来る」の制作の津田はつ恵ちゃんの印。

劇場用パンフレットの構成表を作る。表紙は例のダルマの絵だが、中身は文芸誌ぽいレイアウトにして、真面目に可笑しいものにしようと計画。

夕方郵便受けを見たら住民税の督促状と武者小路実篤記念館からの手紙がきてた。喜びと悲しみは、セットでくるものなのよね。手紙は記念館の新しい展示企画のお知らせなど。
見ると、五月の村長の朗読講座のお知らせが! そうだ、何を読むか決めなくちゃ……と、あわてて武者小路実篤全集を読み始める。
夜、読んだり書いたりしながら耳カキで耳をほじくってたら、
「ガゴソッ!」と音がして、人生最大級の耳垢(小指の爪くらいあった)が出てきた。あんまりすごいので、しばらく眺めてから、カミサンに見せに行く……叱られたが、ウケた。
そういえば水ごりの「ごり」とは、「水垢離」と書いて、垢やケガレを祓う意味があるのだそうだ。なるほど耳垢がとれるわけだのう、と感心す。
4月27日(日)
明日は日曜だから!
と思って、昨夜夜更かししたら、日曜の朝になってしまった。
九時に寝て、正午に起床。
おお、いける! 三時間の睡眠でも十分いけるぞ!
と阿佐ヶ谷へ。

今日は壱組印の稽古前の台本読み(ホンよみ)で、杉並区の住区センターに集合。なーんか岡山にある操山会館を新しくしたような建物。

休憩中の煙草のひととき。
右から水内君、演出助手の山本君、さとうこうじさん。
天気がよくって、顔がとんじゃっている。

台本読み後のミーティング風景。
右に立っているのが大谷さん、左周りに山本君、草野徹、さとうこうじ、大塚健司、水内清光、藤崎卓也。
コレ、レクリエーション室なので机みたいにみえるのは、実は卓球台なのだ。サーッ!

水内君が「新潮掲載おめでとうございます。これ、お祝い」といってくれた品、帰ってみて開けたら、いい感じの灰皿だった。ありがとう水内君! 使わせてもらうよん。
4月26日(土)


土曜日なのに七時半に起きてしまった村長は、
ネボケたカミサンを犬どもの散歩に付き合わせた。
カミサンが一緒だと、犬の落し物をサッサと拾ってくれるので、ありがたいな~と感じ入った。


昼過ぎ、いとこの春樹夫妻とゆめかちゃんが来訪。
こないだの原田宗典アワーの時、司会進行をつとめてくれたのが、いとこの春樹である。
ゆめかちゃんは、とってもおしゃまでかわいくって、
時々、即興で歌を歌ってくれる。
何と言っているのかほぼ分からないが、
その歌いっぷりがモーかわいくって
村長も思わず一緒に歌ってしまい、後で恥ずかしく思った。

気を取り直して、精神統一のために
吉田冬彦「藪柑子集」の中の名文「団栗」を読む。
わずか7ページの短編だが、その小さな団栗の中に、どれくらい大きなものを秘めているのか、はかりしれない。
ちなみに吉田冬彦は、後の寺田虎彦である。
寺田虎彦は漱石門下であるという話は知っていたが、
こんなにいいのを書いていたとは……!

で、とりあえずこんなのを考えてみました。
砂の中に住む「砂童」のはなし。
サッパの暮らしぶりを描く。
4月25日(金)
昨夜、ふと気づくと、左斜め後ろに詩の女神が立っている気配がした。
だから素直に机に向かった。
夜を徹して書くことを楽しみ、今日を迎えた。

一晩書いた書斎机の上はこんな感じ。
海から上がった後のように、心地よいグッタリ感。
水ごりも犬の散歩も今日はサボリ。ぐったり侍(て言うか侍はぐったりしないよな)である。

週刊新潮に掲載する「小林秀雄先生来る」の広告のゲラが送られてくる。すっきりしていて、しかも広告としての効果がよおく考えられている……さすが池田さん。職人のような仕事だ、と感嘆す。

昨夜から今日にかけて、いろいろ書いたのだが、その中のひとつ。平澤さんに渡す予定の連載原稿、タイトルを「東京ムムム本舗」にしてみた。あとは相談の上。
4月24日(木)
朝五時半起床。
空は曇り。夕方から雨になるそうだ。

恒例、水ごりと犬の散歩。
途中、つつじがきれいに!

帰宅後は雑務。日本文藝作家協会に入会することにして
入会金と年会費を払いに郵便局へ。

昼飯はカミサン手作りのお弁当。
最近、だしをちゃんと取っているとかで、大変美味しい。
美味しいと、幸せである。
午後、S・キング原作の「ドリーム・キャッチャー」を観る。
まあまあ面白い。
4月23日(水)

五時半起床。
犬どもの散歩に出ると、おお! ご来光が!
思わず拝む。
フィリップ・K・ディック「マイノリティ・リポート」読了。実に面白かった。


十一時、三軒茶屋の大谷さん宅へ。
「ほら、あれ。藤崎君がくれたタヌキ」
「え? どれ? あの猫抱いてるやつ?」
「あれは小野ちゃんだよ」
「あ、ほんとだ。徳利持ってるのがタヌキね」
「そうそう。猫持ってるのが小野ちゃん」


三人で近所の定食屋「芝多」へつれていってもらう。
この定食屋がすばらしかった。まさに昭和の定食屋。
大谷さんと村長とは豚冷しゃぶ定食、小野ちゃんはアジフライ定食。まず冷たいお茶と漬物、冷奴が出てきて、御飯がおひつで出てくる。さらに御飯が山盛りになった御飯茶碗と赤だし。そしてメインの冷しゃぶ、アジフライが出てくる。最後にコーヒーまでついて、880円。
これは実にいい店を見つけた!
4月22日(火)
朝八時起床。
ぐずぐずしてしまったが、コンニャロ!という勢いで水ごり。「拙者、元気でござる!」と父母にアピールしたつもりだったが、逆に心配させてしまった。

十時になるのを待って、おふくろと神保町界隈を散歩。いい天気で、キモチよかったあ。途中、古本屋で「武者小路実篤全集」六万四千円を発見。近いうち、必ず買うぞ!待っておれよ! と硬い決意を固めつつ、近所の甘味屋文銭堂で、あんみつを食べてしまう。不覚じゃあ。
午後二時、新宿TOPSで某社編集者S氏と会う。
「スメル男」を英訳して主にアメリカで売りたい、とのありがたきお話。実際に出来上がるのは、来年の今頃だろうが、何とも嬉しい。楽しみでござる。
4月21日(月)
月曜日の朝はちょっと遅めに起床。
それでも八時半に起きてるんだから上出来上出来。

恒例、犬どもの散歩の途中で、何かの畑を発見。
しかしつもり侍には「分からぬ」。
「それよりも、だ。あちらにまだかろうじて桜が……いとしいのう」

午後、高田馬場の医者へ。
中性脂肪が標準値の6倍もあることを知り、
一気に侍気分が醒める。
ふとり侍……うわあ~、カッチョわりいー!
その足で早稲田の茜屋珈琲店へ久しぶりに顔を出す。中性脂肪問題を抱えながら、早くも「あたたかいしょこら」を注文してしまう自分が憎い!
角川書店のS嬢が来て、しばし歓談。例によって、書き出す前のこういう歓談は楽しい。

早稲田から神保町の父母のもとへ。おふくろの晩御飯をありがたくいただく。
写真はエレベーター内の鏡で自分を撮ったもの。
4月20日(日)

今日はフツーに起きて、フツーに過ごした。
日曜日だから、水ごりも休み。
だからごくフツーの人として、進め号にまたがり、
フツーの人としてツタヤでDVDを借りてきて観た。
「蘇る金狼」
「恋に落ちたシェイクスピア」
「オール・アバウト・マイマザー」
立て続けに観た(このへんフツーではない)のだが、
どれも非常に面白かった。
「蘇る金狼」は公開当時、村長は風吹ジュンのファンだったので、松田優作に陵辱されるのを見て、
あああ~、おれの…おれのジュンがあ~!
と映画館で身もだえした覚えがある。
ちなみにラストの松田優作の死に顔は、
若い頃の村長にそっくり! 本当である。
「恋に落ちた…」は舞台とかやってる人が観たら、
んもー感涙。脚本もすごくよくできてる。
主演の二人の役者もいい。
「オール…」はこれもやはり脚本と役者がいい。
タイトルから母恋モノを想像してしまうところだが、
さにあらん。この設定と人間関係は、日本人の想像力をこえている。観たら、必ずびっくりする。
というわけで映画の一日であった。
写真はその映画、ではなくて、昨日吉祥寺で買ってきた文庫本。
これ以外にフィリップ・K・ディックの「マイノリティ・リポート」を購入。今、読んでるところだが、すでに面白い。
4月19日(土)
七時半起床。
午前中一杯かけて、新連載用のエッセイの試作を書く。六枚まで書いて、見通しがたった。来週、アクセス・パブリッシングの平澤さんにプレゼンするつもり。
やはりこういう文章は、不特定多数の読者に向けて、ではなくて、その原稿を直接渡す編集者に向けて書くのが一番だな、とあらためて思う。

午後三時。
二年ぶりに、永福町の久山君の家を訪れる。
おおクヤマ~、元気そうやんけ。
おおハラダ~、ようやっと復活したんか。長え冬眠じゃったのう。
と岡山弁で歓談。
「最近水あびをしてよう、時々サムライになったつもりで生活してんだ。つもり侍、と呼んでくれい」
という話がウケる。
つもり侍……書いてみようかなあ。
4月18日(金)
五時起床。
外はものすごい雨と風。
しかし実はいい知らせがファックスで届いていた。
制作のTさんからで、都内の某有名進学高の三年生が「小林秀雄先生来る」を貸切で観劇したいとのことで、追加公演が決まったのだ!
前売り発売前にこの快挙! やっぱり小林先生は凄いなー! と感心。先週、お墓参りをした時に、「公演の無事」「千客万来」を願ったのだが、こういう形で叶えて下さるとは!


あんまり嬉しいので、劇場パンフレット『津軽大學』の表紙用の絵を描く。ていうか、切り貼りする。こんなの。
可不可浦だるま。
グリコのオマケみたいな絵で、自分では気に入っている。
4月17日(木)
四時半起床。
なんか超早起きが身についてきたみたい。
これって夜更かしと同じくらい体に悪いんじゃなかろうか、と変に不安でもある。
まだ眠いですう~と言いたげな犬どもを叩き起こし、
「ええい!このナマケ犬めが!歩け!さっさと歩かんか!」
と急き立てつつ、夜明けの散歩。

帰宅後、水を浴びて、いきなり机に向かう。
毎日新聞「ムムムの目」の原稿を一気に書く。おお、まるで武者先生のようだ。

昨日から腰痛のために学校を休んでいる直弥を伴って、吉祥寺の治療院を訪れる。炎症をおこしているとかで、マッサージよりも鍼を勧められる。直弥不安そう。写真は、直弥が後輩にもらったという「フレーバー・ストロー」なるもの。これで牛乳を飲むと、イチゴシェイクになるのだとかいう……「こんなキテレツな南蛮渡来のちょこざいモノを食すから、腰が痛くなるのだ!」なあんて、関係ないか。
昼飯を一緒に食って帰ってきたら、雨が降り出す。
そこへこの上ない吉報が。某有名高校の三年生が
「小林秀雄先生来る」を貸切で観劇したいとのことで、三ステージの追加公演が決まった、というのだ!
うれし~♪と、思わず小林秀雄音頭を踊る。
4月16日(水)

今日はごく普通の人と同じに起きた。
七時半、犬の散歩の途中で、ノドカな看板発見。
確かに栗林だが、ブルーベリーはいずこに?

と、看板の背後に桜発見。
健気じゃのう……と、しばし見とれる。
今日は終日「やや黄色い熱をおびた旅人」を
書き進めるべく、原稿用紙を前にして身悶え。
苦しんでいるうちに夜になった。
苦吟、というけれど、この苦しさを通り抜けないと、
決して先がひらけることはない。
我慢、我慢。
4月15日(火)
四時半起床。
信じられないことだが、すっきりとした寝覚め。
まるで武者先生が乗り移ったかのように、
さっさと起きて、とっとと犬の散歩をすませ、
せっせと自分で朝ゴハンを作って、
おりゃあっと水をかぶり、七時には机に向かっていた。

15日まで、という〆切の原稿を書く。
講談社フライデーの携帯サイトに四月から載せている「原田式カレンダー」の日めくり。五月分を一気に書いて、正午。担当編集者のワタナベ君に電話して、バイク便を出してもらう。
カミサンが作っておいてくれたお弁当を食べながら、BSでヒッチコックの「ダイアルMを回せ」を観る。やっぱりおもしろおおい! 脚本がほんとによくできてる。
元はこれ、舞台劇だったんじゃないかな。グレース・ケリーも超キレイ。

三時過ぎ、愛輪『進め号』にまたがって、東小金井駅前まで疾走。途中、バイクに乗った青年に「あ! ハラダさん!」と声をかけられる。誰かと思えば、武蔵境駅前で『アナグマ』という変なバーをやっている格闘家、カガミ君であった。半年ぶりの再会だったので、妙にコーフンしてしまった。
帰宅後は、あちこち不義理をしてしまった人たちに電話をして、来週再来週のスケジュールを着々と埋めていく。三時間もかかった。
午後八時、めしを食うと、もー眠い。そりゃそうだよな、四時半起きだもの。
だらんとした昨日とはうって変わって、密度のこいい一日であった。ふう……。
4月14日(月)
昨日の疲れで、一日中ボーっとして過ごす。
犬の散歩も水ごりも今日はサボリ。
この日記をつけるのもサボッてしまった。
午後、晴れてきたけど、やっぱり起き上がれず、ヨコになったままTVで「ルードウィッヒ」とか何とかいう映画を観たり、講談社から送られてきた「インポケット」を読んだりして過ごす。


写真は「たまげた録」最終回の本文とイラスト。
末尾にあるようにこれは7月に刊行予定。みんな買ってね!
4月13日(日)
アワー当日!
五時起床。やっぱ昨夜早く寝床に入ったせいか。
気持が高ぶっているせいか、シャキーンと起きてしまう。体操をして、シコを踏んで、水ごり!
「日本一のすっきり男ォ~♪」
と歌いながら準備を整える。
九時におふくろが来て、カミサンを伴い、車にて京王多摩センターへ。
十時半、三越の現場に到着。
すぐに机を組み立て椅子を置き、本とCDを用意して、リハーサル開始。写真は、リハーサル風景。撮ったのはカミサン。下手くそで、ボケてる。村長自身も早くもアガッていて、ボケてたのだが。



PAの人が遅れていて、仮マイクで練習。もう時間がない! ぶっつけでやるしかないな、と覚悟を決めて、十二時に昼飯。そばを食べたが、ほとんど食った気がしない……いつものことだが。
十二時半、大慌てで会場に戻り(途中で江戸指物師の大祐君と出会ったので一緒に来てもらい、音の聞こえを確かめてもらう)作務衣に着替えて、十五分でPAチェック。
ンモー何が何だか分からない! という状態で控え室へ。いても立ってもいられず、狭い控え室(というか倉庫ね)を動物園の熊みたいにウロウロしながら一時半の開演を待つ。
五分押しで開演。
お客さんはほぼ満席。百二、三十人くらいかな。
本当は最初に壇上から写真を撮るつもりだったのだが、アガッていたので、忘れて携帯を切ってしまった。
写真は、実際にアワーで使った進行表。ほぼこの進行表通りにアワーは進む。
客入れの音楽は野田晴彦さんの曲。


ごあいさつの後、『吾輩ハ作者デアル』の中の「父親の心は自然の傑作である」を「イマジン」をかけながら朗読。
続いてE・クラプトン「ティアーズ・イン・ヘヴン」と佳苗の訳詩を朗読。途中で泣きそうになる。
「では続きまして『ぜつぼうの濁点』を」と言ったら、前の方のお客さんが「おおう!」と反応するので、びっくりしちゃった。
次はビートルズの曲に合わせて、武者小路実篤の『進め進め』『仲良き事は美しき哉』『なるようになる』を朗読。ウケた。
講談社「インポケット」に連載していた「たまげた録」の中から、『神様来る』を朗読。そんなに笑ってくれなくてもいいですう、と言いたくなるほどウケた。いいお客さんだ今日は。
最後に『醜い花』を野田さんの作ってくれた曲とともに朗読。
大変な拍手をいただき、村長感激。
感激しすぎて、この後に行った田子さんとの対談は、あまりよく覚えてない。
対談後の懇親会もずっとサインのし通しで、あまりよく覚えてない。終演後というのは、いつもこんなふうなのよね。サインの列に並んでくれたみなさん、ゴメンね。でもありがとう。村長、とても嬉しかった。
帰りはもうフヌケみたいになって、カミサンに運転してもらって帰ってきた。
『全力をつくした……」という実感を抱きつつ、八時半には寝床に入ってしまった。
4月12日(土)


本日も早起きの村長なのであります。
でも早起きしすぎて、二度寝しちゃった。
今日は土曜日なので、カミサンと一緒に犬の散歩。
カミサンが連れてるのがタロウで、アップで写ってるのがコグリ。両犬ともに老いたのう……なんか全体的に白っぽくなってきた今日この頃。

帰ってきたら庭の片隅に「あ、オニカズラが咲いてる!」とカミサンが言うので一枚接写。村長は、花の名を覚えるのが苦手で、桜と梅の区別がつくようなったのも最近だから、この花も本当は何というのか全然分からん。でもキレイ。
午後、明日のアワーのおさらいをしているうちに居眠り。

夕方から渋谷の美容室に出かけて、髪を切ってきた。こんな感じ。
美容師の近藤さんとは、もう二十年のつきあいになるのだが、ここ半年は冬眠中だったため、ご無沙汰しちゃった。でもなあ、やっぱ近藤さんの手(最近手から金粉が出てるって言われるんですよ、と自分でも言っていた)は本当に最近パワー出てるような気がする。切ってもらうと、さっぱりするだけじゃなくて、なんかヤル気が出てくるのよね。
いよっしゃあ!
4月11日(金)
明け方、大事な原稿や財布やパスポートや鍵の入った鞄を失くす夢を見る。謎の不良集団が奪ったらしいのだが、確証がなくて、じりじりしているところへ「川の中だ!」と言われると同時に村長、川の中へダイブ! びしょ濡れで上がってきたら、不良の一人が照れくさそうに「これ……」と言ってロッカーの鍵を手渡してくれた。「ありがとう!ありがとう!」とその手を握りしめているところで、ハッと目が覚めた。
まだ五時だった。
「何だったんだろ……」と不審に思いながらも、おおりゃあ! と水を浴びて、日本一のスッキリ男に変身。
午前中一杯かけて13日のアワーの進行表を作りながら通し稽古。
昼から外は晴天。
「4月11日……小林秀雄先生の誕生日だ。いよおおし!」
と気合を入れて車に飛び乗り、一路鎌倉の東慶寺へ。誕生日にお墓参りというのもヘンなもんだが、とにかく「小林秀雄先生来る」掲載号の「新潮」と芝居のチラシ、日本酒とぐい飲みを持って、先生のお墓へまいる。
写真,撮ろうとしたら[×メモリが一杯です]の表示。
げげッ、お怒りかな……と思いつつも、いらないデータを消してから再撮。ごらんの通り、やっぱりボケている。
しかし東慶寺は、ほんとに美しい寺で、キモチがいい。ほんとは梅が有名なのよね。
東慶寺を出てはす向かいにある店でラーメンを食って、すぐに帰京。
実に長い一日であった。





4月10日(木)

今日は一日雨だった。
こういう日はやはり読書。
最近、村長は隆慶一郎の時代小説というか伝奇小説にハマッている。きっかけは、この流れ星のような作家が、かつて小林秀雄のもとで働いていたのを知ったから。教えてくれたのは新潮社の池田さんで、「読んだことないのか……じゃあ、『影武者徳川家康』から読んでみたまえ」と言われ、素直に従ったところ、見事にハマッてしまったのだった。
今や新潮文庫版の隆慶一郎作品は、全部読んでしまって、ちょっとさみしい……写真の『一夢庵風流記』は、中でも一番胸のすくような思いを味わえる一冊。
実は最近村長が水ごりをしているのも、これら隆慶一郎作品の影響によるものなのでござる。
ああ! いいなあーッ侍!
4月9日(水)
本日4月9日は、武者小路実篤の命日。
さすが武者先生、昨日の嵐が嘘のように晴れた。
記念公園内の先生の銅像の前で手を合わせる。
久しぶりだなあ……いつ訪ねても、武者先生のお宅は本当にキモチがいい。
先生の使っていた文机をガラス越しにしばらくじっと見つめる。気が充実してくる。
昼から約四時間、記念館にお邪魔して、全集の一巻と二巻を読んで、そこから短いコントを拾う作業に没頭する。すごくいい時間を過ごした。
武者先生、ありがとうございました。





4月8日(火)

午後、怪しげな空の下、医者へ行く。
現在かかりつけの医院は、高田馬場にある。
二週間に一度の通院だが、行くたびに地下鉄の出口のすぐ脇にある未来堂にて文庫本を一冊買い求め、これを読みながら順番を待つ。問診の際、「ここ最近はきわめて調子がいいです!」と応答す。ただし水ごりのことは黙っておいた。そんな無茶なことは止めなさい、と言われそうなんだもん。帰りしな、駅前でBIGBOXをパチリと一枚。昔は赤かったんだけど、これいつのまに青くなっちゃったのかなあ。

医者からの帰りしな、東西線で九段下へ出て、神保町の父母のもとを訪ねる。父母ともに息災。7日の毎日新聞朝刊の連載「ムムムの目」、および朝日新聞朝刊に「新潮」五月号の広告と「すばる」五月号の広告に原田宗典、原田マハの兄妹の名が並んでいるのを見て、「涙が出た」との旨。この半年の親不孝を詫びる。

母近影。
じっと母の顔を見つめていると、わけもなく目頭が熱くなってくる。なぜだろう。宇多田ヒカルの歌で「ありがとうと君に言われると、何だか切ない」という一節があるが、そんな気持。
この夜は、ツタヤで借りて持ってった森繁久弥主演の「駅前旅館」を父母とともに観て、懐かしい思いを味わう。脚本も映像も芝居も、ごくごく他愛もないものなのだが、その他愛なさがとても尊いものに思える。
4月7日(月)


「小林秀雄先生来る」掲載の「新潮」5月号、本日発売でえす!
4月6日(日)

水ごり前

水ごり後
あんまし変わんないか……。ちぇっ。
4月5日(土)

バスケットボールのゲームに熱中する息子直弥。自分を見るような気分である。撮った直後、叱られちゃったので、顔は影になって見えないからさあ……と言い訳する。
4月4日(金)

講談社「インポケット」連載の「たまげた録」の最終回の原稿を昨年11月からずううっと書きあぐねていたのだが、ついに書き上げた! ある特殊な方法で書いたのだが、ちゃんと面白く書けてるので満足。
ひっさびさに書く楽しみを味わったなあ。やっぱ冬眠から覚めたかな、これは。

午後、新潮社より「小林秀雄先生来る」の掲載刷りが届く。ああ吉報なり! 掲載号の「新潮」は4月7日発売。奇しくも毎日新聞の連載掲載日と同じだ。な~んか良い予感。んふふ。
4月3日(木)

毎日新聞の新連載「ムムムの目」のゲラ刷りが出た! うれし~。枚数が少ないので、的を絞って書かなきゃならないところが難しいのだが、そこを何とか楽しんで書くど! 掲載は4月7日、月曜朝刊だ!
4月2日(水)

今日はエイプリルフールじゃないのに、やっぱりウソみたいに早起きしてしまった。タロウとコグリを連れて散歩。犬どものケツを見ながら二十分。しかし犬どもはケツを見られているなどとは、微塵も意識していない……それが何だかクヤシイ。

散歩の途中、昨日と同じ桜を撮ってみる。一日違うだけで、ずいぶん違うものだなあ。と感心。
4月1日(火)

さすがエイプリルフール。朝、ウソみたいに早く、しかもすっきりと目覚めた村長は、ウソみたいに軽快な足取りで近所を散歩した。ウソみたいに晴れた空をバックに桜がウソみたいに美しく咲いている。

昼すぎ。自転車を漕いで春風の中を疾走! ものすごい風が吹き荒れているが、気分は上々。東京スタジアム近くの外語大前の舗道が、美しいーッ!





