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ススメル男
『吾輩は猫である』 夏目漱石
出た当時のまんまの形で復刻された版がありまして、カミサンが北海道の文学館で購入してきたのを神棚の下に置いていたのですが、ずっと誰も読まない(笑)。しばらくして僕が、「そういえばこれなぁ、気になってるんだよ」と思って開いてみてビックリ。あれだけ高かった漱石の敷居が、グググッと地下にめり込むぐらい低くなりました。
漱石は、20代の頃からずーっと、5年おきくらいに読もうとしては読むことができずにいたんです。あまりにもうまくて、こわいから。すぐに染められてしまいそうだと思ったんですね。遠い日に『坊ちゃん』を読んだな、という記憶しかないんですが、いやぁ、やっぱり読んでおくべきだなと思いましたね。文人とか文豪とか言われてしまっているから、どうしても固い雰囲気があるんですが、『吾輩は猫である』の初版の装丁や挿絵とか、とにかくふざけているんですよ。おちゃらけて書いたユーモア小説なんですね。
『吾輩は猫である』 夏目漱石 版元多数




