
【単行本】岩波書店 2003/11 ISBN 978-4-00-002204-0
僕にとっての幸福の物語であると同時に、物語としても、とても幸せな、恵まれている作品です。
書き上げてみたら、いろいろな人が「いいね」と言ってくれました。友人の原研哉くんが「デザインをやりたい」と言ってくれ、音楽家の野田晴彦さんは「ええ話や」と、「醜い花のテーマ」という素敵な音楽を作ってくれました。最初、この音楽を収録したCDもいっしょに売れないかな? と考えたほどです。
そして画家の奥山民枝さんに、すごくいい絵を描いていただきました。「とても描いてはくれないだろうな」と思っていたんですが。「醜い花」を描くというのは、難しいことだったろうと思います。
いざ本にしようと思ったら、「これは、英訳をつけた方がいいんじゃない?」と原くんが言い出しました。そして、谷川俊太郎さんの詩を英訳しておられる方々(川村和夫氏・William I. Elliott氏)が英訳してくださって。思いがけず、いろいろな人が、いろいろなことをしてくれました。本当に、幸せな物語です。
最初は、「小さな星がありました。そこには、醜い花が咲いていました」という、書き出しだけを思いつきました。ですが、じゃあラストはどうすればいいのか? ということをずっと考えていたら、3年も4年も経ってしまいました。自分で、絵まで描いたりしてみました。それでも書き進めることができませんでした。
それが2002年の6月に、世田谷文学館で朗読会をやるという直前になって急に、「あ、そうか。ラスト、こうすればいいんだ」と思いついて、一晩で書き上げることができたのです。奇跡のような作品です。
原くんは、こういう物語に、僕のこれから先の可能性があるんじゃないかと言ってくれました。ドカンと売れなくてもいいから、細く長く、読まれるようになってほしいですね。ぜひ、手元に置いていただきたいと思います。
※『醜い花』担当編集者、岩波書店の坂本政謙さんのインタビューは、「さがや」で読めます。
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昨年、掲示板に『醜い花』に感銘を受けたことなどを投稿した者です。
その後パソコンがリカバリーに陥り、未完成の感想文を失いました。情けなくもはっきり
思い出せません。でも色々な方に知ってほしく、先月、環境関連の書籍をテーマにした集まりで、
紹介させて頂きました。お奨めしたい経緯と拙いメモをブログ2つに書かせて頂きました。
1) http://lumiere6.exblog.jp/d2007-04-30
2) http://livres6.exblog.jp/d2007-04-30
タイトルには迷った末〔敬称〕をつけておりません。ご理解を賜りたくお願い申し上げます。
なお「Web City さっぽろ」の「芸術と文化イベント」に、『・・・そのうちの一冊は原田宗典さんの
詩画集でキーワードは「美、植物、汚染、毒素、人間」。タイトルは当日のお楽しみに。
すぐお分かりの方もいらっしゃるでしょう。環境・サイエンス・アートの要素が融合した作品だと
思います。・・・』という案内文を掲載頂きました。ますますご健筆をお祈りいたします。
投稿者 ハニーm : 2007年05月02日 21:34