原田宗典 作品リスト

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道草食う記


【単行本】PHP研究所 2000/02 ISBN 978-4-56-960823-X


【文庫本】角川文庫 2003/04 ISBN 978-4-04-176215-8

自作を語る

90年代の前半から中ごろにかけての日記です。毎日つけていたわけではなく、ひと月分まとめて書いていました。嵐のような日々を送っていたことがよくわかって、自分で読んでもキモが冷えます。よくやってたよなあ、と信じられないです。

終盤はお芝居のことが盛り上がって、めちゃめちゃになってしまうところがちょうど載っているんで、スリリングです。原田と大谷の仲は、一体どうなっちゃったの? ってところで終わっています。一応巻末にも添え書きをしていますが、大谷さんとはちゃんと仲直りしましたので、ご安心を。

いちばん忙しかったときの僕の行動が綴られているので、「こんな風に、鬱に突入していったんだなあ」という過程が描かれています。「道草食う記」というか、「アワ食う記」って感じですね。そのときの僕が何を書こうとしていて、どこで挫折したのか、ってことまで、よくわかります。

この本で挫折してしまっている2篇の長篇小説は、まだあきらめたわけではありません。必ず完成させよう、と思っています。けっして、あきらめません。『劇場の神様』に収められている「ただの一夜」という話も、冒頭は30歳のときに書いていて止まっていたものを、43歳になってから残りを書き、13年かけて仕上げましたから。志賀直哉の「暗夜行路」も13年かかってますし、川端康成の「雪国」も、あんなに短いのに7年かかっています。僕のこの2篇も、どんなに間があいても、書くつもりでいます。

 

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