
【単行本】角川書店 1997/01 ISBN 9784048730045

【文庫本】角川文庫 1999/12 ISBN 978404176209X
求人情報誌『デューダ』という雑誌に連載されたものです。雑誌の性格上、働く人が主人公の設定で考えた連作です。この人たちはみんな、なんらかの形で働いている、ということでつながっています。
この中の「スタンドボーイの夢」とかは、好きだと言ってくださる方が多くて、アワーでも朗読したりしました。短篇集ならではの、短いからこその面白さを狙ってみたんですが、いかがでしょうか。
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やけに切なかったり、妙な余韻に浸ったり、ぞっとしたり、バラエティに富んで楽しめました。
「調香師の不幸と幸福」は、男の人の嫉妬深さを感じます。女の方が、この手の事は許す事に慣らされているような気がします。
「郵便配達夫の片思い」は、今はもう公務員ではなく、会社員になってしまったのね~少し懐かしい。シャイな彼が村長のようです。
「一瞬を生きる」は、二十三”と言う響きが、なんとも明るさ、若さを感じさせます。二十二”では別れって感じ、二十四”は微妙に若くない感じ。二十三”がぴったり来ます。
高校の教科書に載っていると聞いて、まず我が家の高校生に、聞きましたが、教科書が違って残念。最近になって、知人の娘さんが持っていて、見せて頂きました。どんな漢字習うの?どんな村長の写真かしら?興味津々。教科書と言うお硬い感じから、床屋さんに行ったばかりの細川たかしばりの写真かと思いきや、爽やかに、豪快に歯を見せて笑っている写真。素敵!いつもムフフって感じの写真が多い中、あははって感じも好印象でした。
私も高校生に戻って、国語の授業が受けたいです。当時、私の国語の先生は、学生生活の中で一番楽しく面白い授業をしてくれた先生でした。テストを返してくれる時も、良い点数だと、点の横に、「大変よろしい」と書いてくれたり、渡す時にも「よく頑張ったね」と誉めてくれ、やる気を出させてくれる先生でした。
今、この先生の「一瞬を生きる」の授業を受けることができたら、どんなに楽しいことでしょう。私にとって最高の先生と、最高の教材の夢のコラボです。
投稿者 如月 : 2008年10月22日 22:12