
【単行本】講談社 2004/04 ISBN 978-4-06-212355-X

【文庫本】講談社文庫 2007/09 ISBN 978-4-06-275839-0
講談社の『IN・POCKET』という文庫雑誌に連載していた、「上映のベルが鳴る」をまとめたものです。あらためてつけたタイトルは、『私は好奇心の強いゴッドファーザー』。とてつもないタイトルになりました。内容は、連載時のタイトルからも推測できるように、映画にまつわる思い出を綴ったものです。
この中の「お年頃だった!」は、前・中・後篇で書いた長いものです。岡山にいた高校生の頃の話で、ポルノ映画が観たいけれどもなかなか観に行けないという内容なのですが、これを操山会館でのアワーの時に朗読しました。馬鹿ウケでしたね。みんな「第一ニシキ館」とか「第二ニシキ館」とか、知ってましたから。「わかる、わかる」という感じで、大いに笑っていただきました。僕も読みながら、笑いをこらえきれませんでした。
今(収録時・2004年2月22日現在)、ゲラになったものを読み返してみると、締め切りに追われて大変な思いをしながらも、ギリギリまで投げないでしぶとく粘って書いたものなので、いい出来になっています。自分でも驚きました。粘って書いてみるものですね。ゲラの段階でも粘りに粘って、直しを入れています。
最初の2、3篇は、やや堅いかなーという部分もあるのですが、回を重ねるごとに自由になっていって、文体ができてきたかな、という感じがしました。そんなにはしゃいでもいないし、むずかしぶってもいないし、いい感じの面白さだと思います。安心して読み進めていると時々爆笑もあって。先日大谷さんと会った時に何篇か読んでくれたのですが、「原田、お前うまくなったなあ~。音楽みたいだ」と誉められました。うれしかったです。
最後には「三人の至福のとき」という、親父とお袋と三人で初めて映画を観に行った話で終わっています。ほろっとくる感じで読み終えていただけたらと思います。
タイトルも強烈ですが、内容もほどよく強烈です。装丁の原君も、「表紙はこのタイトルでもつ!」と言っていました。『私は好奇心の強いゴッドファーザー』、いったいどんな話なんでしょう? わくわくしませんか?
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「印象に残った映画は?」
「オススメの映画は?」
って聞かれて
タイトルは教えてあげられるんだけど、
「どこが?」って聞かれるとその映画のディテールまではほとんど覚えていなくて。妙に心に残っていて、「とにかくオススメ。」そういう人多いと思います。
映画って、観た人がそれぞれ創る思い出の1シーンだったんだな。と読み終えて実感した一冊でした。
時折でてくるお父様もとても良いキャラクターで
大変なエピソードもあるんですけど、なぜかほのぼのとしてしまいました。
投稿者 みつ : 2007年09月23日 11:55